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概要

横浜創英大学

19YOKOHAMA SOEI UNIVERSITY自分の頭と体をフルに使って考え、答えを見つける経験を約20 年にわたる臨床経験の話が、実習に臨む力になれば 看護師を志して入学してきた学生たち。それぞれがキラキラしたナース像を描いて勉強をスタートさせるわけですが、看護・医療を学び始めると、思い描いていた理想とのギャップに直面し、少なからず戸惑いを感じるものです。その小さな「戸惑い」や「不安」を知識と技術で埋めるべく、看護のベースとなる部分を学ぶのが基礎看護学です。 特に心がけているのは、教科書には書かれていない「現場の話」をすること。私自身、約20 年にわたる臨床経験がありますので、自分が現場で遭遇してきた「生」の話を学生たちに伝えるようにしています。患者さんも人、看護師も人。人と人との関わりの中で行われる行為が看護ですから、現実には教科書通りにいかないことがたくさんあります。実習に出ると多くの学生は、座学で学んだ知識や技術と、現場とのギャップに苦しみます。私が経験した「実際」を話すことで、学生たちが「ああ、先生が言っていたことだ」と目の前に起こっていることを客観的に捉え、冷静な視点に立って行動してくれればよいなと思っています。わかるまで徹底的に考えることが、自分で考えて判断する能力を養う 学生には学んでいく中で、「わからない」ことは参考書をひくなど、「わかった」という感覚を持てるまで徹底的に調べるように言っています。また、授業で課題を出すこともしています。1、2 年次でそうした疑問、課題に正面から取り組んできた学生とそうでない学生は、実習に出た時に決定的な差が出ます。わからないことをわかるまで考えるという経験は、現場で求められる「自分で考えて、判断する」という能力を養います。最近はインターネットを使えばたいていの「回答」は出ていますが、人の考えで自分の思考を組み立てても限界があります。現場では必ず、自分の言葉で表現したり、行動で示す場面があります。その時に、人の考えで答えを見つけてきた人は、自分の考えを示すことがとても難しくなると思います。大学の4 年間は、自分の頭と体をフルに使って調べ、考える訓練の時間でもあるのです。Message 02MY STORY担当する基礎看護学実習では、豊富な臨床現場経験を活かした指導を行っています。関西医科大学附属病院を退職し、看護学を探究するため大学、大学院に進学し、教員の道へ(右上写真)。看護師時代のことです。実習に来ていた学生に質問を出したり、簡単な資料を渡したりすることで、学習者の「気づき」を引き出せることを感じ、教育で人が変わることに興味を持つようになりました。夫の転勤を機に約20 年にわたる臨床現場を離れ、大学の看護学部に3 年次編入。その後、大学院に進学してからは、臨床における看護師のマネジメント能力について研究しました。TSUJITA SACHIKO看護学部 助教