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概要

横浜創英大学

21YOKOHAMA SOEI UNIVERSITY看護師として経験を積み、看護の可能性を追求していってほしい看護学部 講師 山下 麻実Yamashita AsamiMessage 04声のかけ方も子どもに合わせて「チックン」「イタい、イタいだね」 専門は「小児看護学」です。子どもの正常な発達について学ぶとともに、子どもが罹りやすい病気や病状、適切な看護について指導しています。その中で必ず学生たちに話すのは「子どもは大人の縮図ではない」ということです。例えば声のかけ方一つをとってみても、子どもの発達に合わせた声のかけ方があります。注射を「注射」とそのまま言うのではなく「チックン」と表現する。あるいは注射を痛がる子どもに、「イタい、イタいだね」と話しかけるなど、言葉を置き換えることで治療がしやすくなったり、ひいては子どもの人権を守ることにつながっていきます。 私自身1 児の母となり、子どもを育てる大変さを実感。転んだり、階段から落ちたりといった「小さな事故」にハラハラさせられることが多く、家庭での事故の実態を調査し、事故を減らすにはどうしたらよいかを研究するようになりました。このように教育と研究、そして研究による地域貢献が、私の仕事の大きな柱となっています。パキスタンの難民キャンプで見つめた「看護の原点」 教育の仕事に関わる前、私はパキスタンの難民キャンプで看護師として働いていました。日本の高度な医療現場で6 年間の臨床経験を積み、意気揚々と海外へ飛び出したわけです。ところが基本的な道具や衛生的な設備のない環境での看護。これまでの現場経験が通用しない世界に、大きなショックを受けました。その一方で、十分な医療を施すことはできませんが、手を差し伸べる、体をさする、そばにいるといった行為で、傷ついた難民の表情がやわらかくなっていく…。挫折感を味わいながらも、難民キャンプでの経験は「看護の原点」を見つめる時間となりました。 横浜創英大学に入学し、4 年間学び、巣立っていく学生たち。学生たちを見ていると、本当にたくさんの可能性を秘めているなと感じます。グローバリゼーションが叫ばれる時代。看護師という職を通じて様々な経験をし、看護という職の可能性を追求していってほしいです。MY STORYパキスタンの難民キャンプの母子と子どもたち(左写真)。医療を求める難民で溢れる仮設病院での支援風景。中央の腕章を着けているのが山下先生(右写真)。看護師という職業よりも、まず海外で働きたいというのが高校時代の夢でした。看護系の学校へ進んだのは、何か技術を身に付けていた方が海外で働きやすいだろうと思ったからです。看護師の資格を取り、臨床経験を積み海外へ。しかしそこで少なからずの挫折感を抱き、帰国しました。「その経験を、看護師を目指している若い人たちに伝えてみない?」と恩師に言われたことが、教育の世界へ進むきっかけとなりました。