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概要

横浜創英大学

30他者に思いを寄せる「想像力」が、子どもに寄り添える保育者を創るこども教育学部 教授 小野 智明ONO TOMOAKIMessage 01こども教育学部教員メッセージMessage fromthe faculty membersMY STORY「社会福祉」「相談援助」などの授業を担当しています。これらは生活に苦しんでいる家庭への支援に必要な知識です。社会福祉協議会の新入職員の頃(写真上)、教職の道へ進んだ頃(写真下)。大学卒業後、福祉の仕事をしてきましたが、地域福祉と社会福祉について体系的に勉強したく、働きながら社会福祉士・精神保健福祉士の受験資格を取得できる専門学校に入学しました。さらに大学院へ進学し、「セルフヘルプ活動」「グループ支援」などをテーマとして研究を進めました。教職の道へ進んだのは仕事で関わってきた「生活困難な家庭」の実情を、学生たちに伝える必要があると感じたからです。他者に思いを寄せる想像力が社会的弱者も安心して暮らせる地域社会と、子どもの健全な育ちを支えるのだと思って授業をしています。問題を受け止め、子どもの育ちを一緒に考えられる保育者に 私は社会福祉協議会で、地域で支え合う仕組みづくりの仕事に長く携わってきました。そこで得た実感は、世の中には様々な人がいて、十人十色の人生があるということ。特殊な病気で苦しんでいる人、人には言えない悩みを抱えている人…。その多くは、体系化された福祉サービスの枠から外れてしまい、適切な支援を受けるのが困難な人たちです。これまで地域社会で暮らすそうした人たちの話を聞き、共に考え、支援を行ってきました。 地域で起こっている問題・課題と保育とは、とても密接な関係があります。実際地域には何か問題を抱えている家庭も多くなっています。そのため、保育者は今後ますます、抱えている問題について家庭から相談されることになるでしょう。そうした時に問題を受け止め、コミュニケーションをとりながら、子どものより良い育ちを一緒に考えることのできる保育者であってほしいと思います。演習形式の授業を通じて、「想像力」を働かせる力をつける しかし学生たちは「こうした問題で苦しんでいる人がいる」と話をしても、リアルに想像がつきにくいのが本当のところではないでしょうか。それをイメージし「自分たちは何をしなければならないのか?」そのためにどのような要件や環境を整えるのかについて皆で知恵を出し合うのが演習形式の授業です。グループを作り、その中で自分の意見を述べ、議論を深めていきますが、そこで問われるのは「想像力」です。想像力を働かせて人の「痛み」を理解しようとすること。そのトレーニングこそが、演習形式の授業の眼目と言えるでしょう。 本当に苦しい時、人は自分から「苦しい」とは言えないものです。そのメッセージをキャッチするアンテナを張り、想像力を持って仕事をできる保育者を目指して欲しいものです。