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概要

横浜創英大学

33YOKOHAMA SOEI UNIVERSITY学校に図画工作の時間があるのは、なぜだと思いますか? 「図画工作Ⅰ・Ⅱ」「教材研究A(造形)」などの科目を担当しています。絵を描いたり、ものを作ったりする図画工作という行為を、保育の現場でどう活かしていくか。それを考え、実践していくことを目的とした授業です。 図画工作という言葉を使うのは小学校からですが、保育園、幼児園から高等学校にいたるまで、図画工作の時間は必ず用意されています。それはなぜだと思いますか? 自分を表現する力を身に付ける、感性を豊かにする、芸術的センスを養うなど、様々な理由を挙げることができます。そしてもう一つの理由は、ものを作るという行為に人間の特徴がある、ということではないかと思います。その特徴をどう発揮させるか。持っているものが十分に発揮された時に、人は元気になります。そこに人間形成、人格形成の基礎があり、ひいては生きる力の基礎を形成するのです。働きかけることで変化が生じる。この体験の楽しさを知ってほしい ものを作るという行為は、いろいろな体験を提供することができます。例えば、原毛からフェルトを作る。これはあるものが違う形になる、働きかけることで変化が生じるという経験と気づきです。あるいは同じ材料を使っても、作る人によって違う作品ができる。それを見て「好きだな」と感じたり、「こうすればいいんだ」と学び合ったりすることができるわけです。体験とはまさに、自分の体を使って様々なことをためしていくことですが、その積み重ねによって自分が見えてくる、自分の個性に気づく。そうしたことが図画工作の時間の狙いと言えるでしょう。 といっても、学生たちにはまず、図画工作を体験し、その楽しさを知ってほしいと思っています。また、ハサミはどうやったら使いやすいかといった、具体的な指導方法も教えています。作品を作るのが目的ではなく、できた作品をどういう視点で見るかが大事です。それらを踏まえた上で、ものづくりを通じて子どもたちの育ちを豊かにするような指導を見つけてもらいたいです。MY STORY図工部の顧問をしています。図工部は、造形を通して「ひと・もの・こと」と関わる様々な体験と経験を大切にし、地域と関わる活動も行っています。小学校特別支援学級の授業風景。ポンチをまっすぐ立ててトントントン。この行為は壁を突き破ることを意味しており、意欲や主体性につながります。美術、図画工作の講師として、小学生から大学生までの幅広い年代に「ものを作る」ことを教えてきました。特に楽しかったのは、小・中学校の特別支援学級のクラスです。ものを作ることや自己を表現することは、誰でもできること。そして、誰もがしたいことだというのが、私の実感です。様々な年代に教えることができた経験は財産であり、保育者を目指す学生に教える点で役に立っています。ものづくりの体験が、子どもたちの豊かな人間性を引き出すこども教育学部 教授 葉山 登HAYAMA NOBORUMessage 04