「地域住民講座(公開講座)を開催しました」 平成22120

 

 

 本学では、さる1/19(火)地域住民講座「健康生活への提言〜がん予防を考える」を公開講座として実施いたしました。

 

 本講座は、地域住民講座(担当:浅川看護学科長補佐)の1年間の授業の締め括りとして、次の内容にて企画したものです。@本学学生が行った意識調査の結果報告 A「がん予防」に携わる専門家の先生からの講話をお聞きし、B最後にパネルディスカッションを学生の発表者も交えて行いました。

 まず、本学学生から「健康」についての意識調査(学生の家族や友人等からのヒアリングを取り纏めたもの:サンプル数約80名)の結果について発表があり、「健康」への意識は総じて高く、がんに対する認識も強いということが示されたものの、「かかりつけ医師」への依存度が低いことや、健康への意識の高まりは「40歳代以降」からになっている等身近な事例紹介がありました。学生からは本調査を通して「健康」への係り方に対する意識が芽生えたようです。

 

 次に、国立がんセンター・予防研究室長・岩崎 基氏から、研究事例や分析結果をもとに研究者としての立場から「がん」の要因分析及びその予防法等を中心に講話を頂きました。学生にはかなり専門的な内容でしたが、平易な語り口と噛み砕いた説明により「がん予防」の最前線の知識習得が図られました。がん予防にとっては、「喫煙」「食事(特に塩蔵品)」「肥満」等がリスクを高める上位3要因であることが示され、なかんずく受動喫煙を含む喫煙が最大のリスク要因であるとの説明には、学生のみならず地域住民の方々にとり「たばこ」の問題への認識を改めて喚起する内容となりました。

 

 また、がん患者の会「コスモス」代表の緒方真子氏からは、がん患者としてのご自身の体験と患者の会主催者としての経験を通して「がん」への向き合い方等の講話を頂きました。米国や豪州に滞在した間の「ホームドクター」制度やがん治療の最新事情等をご自身のがん手術の体験を交えながらの説明には、これから医療現場に出て行く看護師の卵たちである本学学生にとり、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)という言葉の意味も含め、患者への接し方を考える上で示唆に富む授業となりました。

 

その後、授業最後の纏めとして両先生及び発表学生が登壇しパネルディスカッションを行いました。聴講した学生からの「患者にとって良い看護師とは」との質問に対して、緒方先生からは「優しさだけではなく厳しさも合わせもった看護師を」、また岩崎先生からは「医者や医学研究者の専門的な言葉を、患者に分かり易く伝える=患者の不安を少しでも和らげる看護師を」目指して欲しいとのお言葉を頂戴致しました。受講した学生にとっては、今後の看護学習を進める上で、貴重なエールになったことと思います。

 

 この4月から神奈川県内においては公共施設等での「受動喫煙」を防止する条例が施行されます。

本公開講座においても指摘されたとおり「受動喫煙を含む喫煙」ががん要因の最大のリスクであることを踏まえながら、本学においては公共施設としての社会的責任の一環として同条例への対応を行う予定です。

 

 両先生並びにご参加頂いた地域住民の方々にはこの紙面を借りて厚く御礼を申し上げます。

 

             講演する岩崎先生@

             講演する岩崎先生A

          パネルディスカッション@          

          パネルディスカッションA
      (学生からの質問に答える緒方先生)

 

                         

                            <本講座に関するお問い合わせ先>

                             横浜創英短期大学

                             事務局(企画調整課)

                          TEL:045−922−5641