2019.09.26 看護学部
看護学部 江藤教授のアフリカ・ルワンダ訪問記 Part1
2019年8月11日から23日まで、アフリカのルワンダを訪問しました。訪問の目的は、国からの研究費を頂き、Part1は農村部の診療所を訪問しました。
<ルワマガナ ルワンダの東部の診療所を訪問>
◆スタッフは、医師はウインマーナさん、看護師2人、受付1人、警備員1人です。
Q1 なぜ、警備員がいるのか?
⇒薬や機材は高価で貴重なもの。盗んでお金に変える人がいるからです。
ウインマーナさんは、病院の院長や、ルワマガナの市長を歴任し、ルワンダに健康保険制度を立ち上げにも尽力した人物。“もっと患者を診ていたい”との思いから、診療所を立ち上げました。
◆多い病気は、マラリア、リウマチなど。健康保険制度はあるが、お金がある人だけしか加入していない。リウマチの原因は、裸足で朝露に濡れて、足を冷やすことと話してくれた。
Q2治療費はいくらですか?
⇒貧しい村なので、診療代は500ルワンダフラン(日本円で60円ぐらい)、払えない人も多い。
Q3ここで治療ができないときはどうしますか?
⇒ここでの薬の投与や治療ができない場合は、病院に紹介することとなる。
その場合は、医師が、ノートに内容(名前、検査した内容、結果)を書き、病院に持参し、病院の医師が、そのノートに結果を書いて、診療所に持参する。村の人は字が読めない人が多くいます。
Q4ウインマーナさんの夢は?
1.歯の問題(虫歯)を解決したい。(まったく機材がない)
2.予防教育。(親にどのような病気があるか分かってもらい、子どもに伝え、自分を守るためにはどうしたらいいか教えたい)
診療所の周囲は市場でした。貧しくても、楽しい音楽と人々の笑いがありました。
Part2(家庭訪問)へ続く。
(文責 江藤和子)