平成28年11月19日(土)に霧が丘地区連合自治会とUR都市機構との連携講座「いつまでも自分の足で歩こう」を本学保育実習室で開催しました。当日はあいにくの雨でしたが、91歳になる方のほか、近隣の約10名の方々にお越しいただきました。本学からは高齢者看護学領域の小林貴子教授、佐野望准教授、橋本恵子助教、宮本みき助手及び2名の学生が参加しました。
まず、佐野准教授より、「ロコモ(ロコモティブ・シンドローム)」(運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態)について説明がありました。
その後、「ロコモ度テスト」の1つ「2ステップテスト」を行いました。これは、よろけないで踏み出せる最大の歩幅で2ステップ歩き、その距離を測定し、測定した距離を身長で割った値(2ステップ値)を算出します。この値が1.3未満であると移動機能低下が始まっている状態(ロコモ度1)、1.1未満であると移動機能の低下が進行している状態(ロコモ度2)と判断されます。
次に、「ロコモ度テスト」の「立ち上がりテスト」を行いました。これは、10~40センチの台に座り、両腕を組んで立ち上がるテストです。どちらか一方の片足で40センチの台から立ち上がれないとロコモ度1、20センチの台から両足で立ち上がれないとロコモ度2と判断されます。
ロコモ度を下げ、運動機能を向上させるには適度な運動と骨を丈夫にする食事が必要です。測定の後、足腰の運動のスクワットや片足立ちを、スローなテンポの曲に合わせ無理のない範囲で行い、橋本助教が運動機能の向上や骨を丈夫に保つための食事について講義を行いました。
(企画課)