2019.02.26 大学全体
緑図書館入り口モニュメントの模様替えをしました
2015年の緑図書館20周年を記念したフェルトの共同作品が最初の展示でした。あれから造形科目の授業作品紹介も4回目になります。
今回は、看護学部とこども教育学部の1年生がともに履修する教養科目「造形表現」の共同制作で、作品名は「体が動くと心が動くよ」です。制作の合言葉は、「より良い表現を目指し、自分と仲間の表現をともに生かす」でした。
この題材の特徴は、体を動かす体験を大切にしているところです。まず、仲間と一緒に螺旋やくねくねした蛇の動き、上下に動く波や角のあるギザギザの動きなどをイメージして、空間を思う存分に動きました。この体を動かす体験をそのまま筆の動きに替えると、「私も描ける・できる」という思いが広がり、抵抗なくのびのびと表現できました。また、心が解放されると、互いの表現の魅力が素直に感じられ、それを認めて生かし合うことができました。
制作はさらにダイナミックに展開していきました。描いた作品をグループの人数に合わせて大胆に切り分け、個人制作としたのです。線の交差で生まれた形を平面や曲面に見立てて、好きな色のパステルで描き始めると、次々にイメージが湧き上がってきて、今度は「心が動くと体が動く」を体験しておりました。最後は互いに描いた作品を元の位置に戻して繋ぎ、さらにグループごとの作品も繋いで大きな共同制作として完成させました。
学生たちは集合された作品がバランスよく調和していることに驚き、制作の合言葉を思い返し、この表現が非言語のコミュニケーションであり、一人一人を大切にする個人の尊厳を守る体験であり、看護や保育に繋がっていることに気付かされました。
このような学びの成果を、緑図書館の利用者のみなさんに紹介するチャンスを頂き感謝しております。
制作プロセス
①動きの体験をもとに線で表す。交代で描き仲間の表現も見る。
②線で表現した画面を分割する。
③平面曲面をイメージして、パステルで着彩する。
④繋ぎ合わせて、中間鑑賞する。
⑤さらにグループごとの作品も繋ぎ合わせて完成させる。
(文責 葉山登)